決算対策:⽣命保険を活⽤して節税
⽣命保険のなかには、⼀定の要件のもとに⽀払保険料の全部もしくは⼀部が損⾦になり、かつ解約時には相当の解約返戻⾦が戻ってくるような保険があります。
このような保険に加⼊すれば、期末までに保険料を年払いすることにより1 年間の⽀払保険料を⼀括して損⾦にする事ができ、将来の解約時まで当期の利益を繰り延べることが出来ます。
アドバイス!
⽣命保険による節税は利益の繰延ですから、解約返戻時に繰り延べられた利益が⼀時に計上される事になります。従って解約時の対策を考えておく必要があります。
役員退職⾦のように多額の損⾦が計上される時期に、解約返戻⾦を受取れば効果的な対策となります。
⼀般的には、早期の解約では解約返戻率(解約返戻⾦額 ÷ ⽀払保険料)が少ないので、⻑期的に掛け続ける事を前提に、解約返戻率がピークになる時に解約するように設計したいものです。
「当期たまたま⼤きな利益が出た」と⾔うような単年度の対策には馴染まず、⻑期的な計画が必要です。
ポイント!
せっかくですから、節税⽬的だけでなく、本来の保険の⽬的である「万が⼀の場合の企業防衛策」としてもしっかり考えたいですね。実際に社⻑に万が⼀のことがあれば⼤変です。
借⼊⾦の返済、従業員への給与他、当⾯の運転資⾦など、⼗分な保障を確保しておくべきでしょう。
・2015年7月14日 配信