繰延資産を上⼿に償却して節税
繰延資産とは、会社が⽀出した費⽤の中で、その⽀出の効果が将来にまでおよぶ費⽤のことをいいます。そのような⽀出をした場合、⽀出した⾦額を⼀旦、資産に計上して、その後にその効果の及ぶ期間に按分して費⽤化していきます。
=税法が固有に定める繰延資産=
法⼈が⽀出する次に掲げる費⽤(資産の取得に要した⾦額及び前払費⽤を除く)のうち⽀出の効果がその⽀出の⽇以後1 年以上に及ぶものは、税法固有の繰延資産に該当します。
(1)⾃⼰が便益を受ける公共的施設⼜は共同的施設の設置⼜は改良のために⽀出する費⽤
(2)資産を賃借し⼜は使⽤するために⽀出する権利⾦、⽴退料その他の費⽤
(3)役務の提供を受けるために⽀出する権利⾦その他の費⽤
(4)製品等の広告宣伝の⽤に供する資産を贈与したことにより⽣ずる費⽤
(5)(1)から(4)までに掲げる費⽤のほか、⾃⼰が便益を受けるために⽀出する費⽤
償却期間はそれぞれ税法で定められています。
※ポイント
⽀出額が20 万円未満の少額な繰延資産は⼀時の損⾦とすることができます。
・2015年7月25日 配信